ヴァルカン買取

ヴァルカンは、1858年モーリス・ディティシャイムによりスイスで創業します。ブランドとしては、1947年モーリスの孫に当るロバート・ディティシャイムによって世界初の機械式アラーム腕時計が製造され、世界中の時計愛好家から注目を浴びます。アラーム音がコオロギの音色に似ている事からクリケットと名づけられ大人気となります。1952年にトールマン大統領が愛用したことにより、次々と歴代のアメリカ大統領が愛用し、大統領の時計と呼ばれるようにもなります。以降、アラームウォッチと言えばヴァルカンが連想されるほど、ヴァルカンのアラーム機構は伝統的なものとして巷に広まっていきます。その後、業績が悪化、買収されてしまいます。1986年から2000年には、MSRグループの一部として営業していたため、伝統的なクリケットもレビュートメン・クリケットの商品名で販売されることになります。2002年、新たな機械式アラーム機構を発表し、自社一貫製造により再び独立の道を歩みます。音でなく振動で指定時刻を知らせるサイレントアラーム機構は、長年培ってきた技術の集大成と言えるでしょう。さらに、角型ケースのアラーム機構など独創性とエレガントさを併せ持った作品にも注目が集まっています。